ビートルズ巡礼 ー ロンドン・ニューヨーク・リバプール ー

04/11/2021

ビートルズ

t f B! P L

今回は、ちょっと趣向を変えて、私がこれまでに訪れたビートルズゆかりの場所について、お話ししたいと思います。

本稿の関連動画を以下にアップしています。良ければご参照下さい。

https://youtu.be/esrBcN9HFTw

マシューストリート入り口にあるハードデイズナイトホテル

私は1970年、中学入学と同時にラジオの深夜放送を聞き始めたのですが、当時のヒットチャートには、まだビートルズの「カム・トゥギャザー」がありました。そういう意味では、同時代でビートルズを聞いた最後の世代と言えるかもしれません。

生まれて初めて買ったLPレコードは、1973年に発売された「青版」で、次に「赤版」を買いました。前期後期、両方とも好きなのですが、どちらかと言えば後期の方が好きな曲が多かったのです。

最初に行ったビートルズゆかりの場所は、アビーロードでした。アルバム「アビーロード」のジャケット写真の横断歩道ですね。プロデューサーが「アルバムタイトルを『エベレスト』にして、ネパールにジャケット写真を撮りに行こう」と提案したのに、ポール(リンゴ?)が反対し「わざわざそんなところに行かなくても、スタジオの前で写真を撮って、タイトルを『アビーロード』にすれば、それで十分だ。」と言ったので、そのようになったそうです。

最寄りの地下鉄駅はジュビリー線のセント・ジョンズ・ウッドです。

駅の入り口の横に、ビートルズのオフィシャル・グッズを販売する"Beatles Coffee Shop"があるのみで、周辺は閑静な住宅地です。

何もない住宅地の中を5~6分ほど歩くと、目指す横断歩道に着きます。

この何の変哲も無い横断歩道の周りには、常に観光客が居ます。

横断歩道のすぐ横には、アビーロードスタジオがあります。

ロンドンのもう一か所は、ルーフトップコンサートで有名な旧アップル本社ビルです。ビルの屋上で"Get Back"を演奏する映像を見ると、グッときますね。


このビルのある通り「サヴィル・ロウ」は、歴史ある紳士服の店が集中しており、日本語の「背広」の語源と言われています。ビルの1階にアバークロンビー・アンド・フィッチの子供用服飾店である「アバークロンビー・キッズ」が入店しており、残念ながら建物の中を見る事は出来ません。ここには、アビーロードと違って、観光客はいませんでした。

1987年に大英博物館のビートルズ展示コーナーで、ポールが書いた「イエスタデイ」の手書きの歌詞を見たのですが、2010年に行った時には、ビートルズ展示コーナーが無くなっていました。大英図書館に移されたとの事だったので、次の機会に行ってみたのですが、「イエスタデイ」の手書きの歌詞は展示されていませんでした。

ニューヨークでは、ジョンとヨーコが住んでいたダゴダ・アパートを見に行きました。

1980年12月8日の夜、ジョン・レノンはこのアパートの入り口で、マーク・チャップマンに撃たれて生涯を閉じました。

マーク・チャップマン

このダゴダ・アパートの、道を挟んだ反対側にはセントラル・パークがあり、ダゴダ・アパートに一番近いところに、ジョン・レノン記念碑とストロベリーフィールズがあります。記念碑には"IMAGINE"と書かれています。


中央の看板

記念碑の中央にはIMAGINEと書かれている

「イマジン」のメッセージ性はずば抜けてますよね。私は特に"And no religion too"という部分に、彼の先見性を感じます。まるで現在の「テロとの戦い」を予見していたかのようです。

ロンドンもニューヨークも、ビートルズゆかりの場所を見る為に行った訳ではなく、いわば"ついで"にその場所を見に行ったのですが、リバプールには純粋に"ビートルズゆかりの場所を訪れる"為だけに行きました。

ジョンとポールが子供時代に過ごした家は、両方ともナショナルトラストの管理下になっています。

ジョン・レノンの子供時代の家

ポール・マッカートニーの子供時代の家

私は家の前まで行っただけでしたが、予約してナショナルトラストのツアーに参加すると中を見られるそうです。

ジョンの家のすぐそばには、ストロベリーフィールド孤児院があります。2005年まで孤児院として使われていたようですが、私が行った時には、空き家になっていました。その後整備されて、2018年に学習障害を持つ若者たちのための研修施設として運営が再開されたそうです。

ジョンの"Strawberry Fields forever"に触発されてポールが作った曲が、ペニーレーンです。両方とも、彼らが子供時代を過ごした家の近所の場所を歌にしていますが、意味深で幻想的な"Strawberry Fields forever"とポップなペニーレーン、曲調は全く違います。この2曲は両A面シングルとして発売されています。

ペニーレーンにも行ったのですが、何の変哲も無い通りでした。



リバプールのもう一つの見どころは、彼らが出演していたキャバーンクラブのあるマシューストリートです。通りの入り口にはジョン・レノンの像があります。

マシューストリートを出たところには、エリナー・リグビーの像もあります。

キャバーンクラブは1973年に閉店したのが、1984年に再建、再開されたものです。再建にあたっては、開業当時のレンガを用いて、出来る限り開業当時の状態を復元したそうです。

ヨーロッパの人は、この"古いレンガを使って復元する"のが得意ですね。ドイツ人は、第2次大戦の爆撃で破壊された街を、この方法で復元したそうです。ハンブルクの他、ロマンチック街道沿いのローテンブルクなどが有名です。

海沿いにはビートルズ博物館「ビートルズストーリー」があります。

そのそばには2015年に建立されたビートルズ4人のブロンズ像があるのですが、私が行った時にはまだできていませんでした。

リバプールでは毎年8月に"International Beatle Week Festival"が開催され、全世界からファンが集まります。私も一回は行ってみたいな~、と考えているところです。

2020年にはバーチャルで実施された

その時には、見損ねているセント・ピーターズ教会も訪れるつもりです。

ジョンとポールが初めて出会ったセントピーターズ教会

それではまた。

本稿の関連動画を以下にアップしています。良ければご参照下さい。

https://youtu.be/esrBcN9HFTw 

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ドイツ、インド、シンガポール、フィリピン、ロシアに、計17年駐在していました。今は引退生活を楽しんでいます。

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